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ワタリガニとシャコ

 わたしが結婚したのはもう35年も前になります。結婚して私たちの家が完成するまでの半年は親と同居でした。新居は本家と道を挟んで隣同士でした。

 本家に遠慮してかどうか、父は用事でうちへ来ても玄関先で用を済ませるとさっさと帰っていきました。父がうちへ来るのは、たいてい、漁で獲れた魚を持ってきてくれるときでした。娘の婿は可愛かったのでしょう、立派なカレイを市に卸さずうちへ持ってきてくれていました。
『○○さんに食べさせたれぃ!』
と言うとすぐに帰っていくのでした。ところがうちの婿は魚が嫌いでした。立派なカレイは嫌いだったのです。食べれるのは小魚、それも身をちょっとだけ食べます。それを知った父は大いにがっかりしました。

 父はワタリガニを持ってきてくれました。これなら婿は食べるだろうと、カニの足が取れないように紐で結んで。私たちはワタリガニなんて食べたことはありませんでしたよ。いい値で売れるので市に卸します。婿を喜ばせようという父の気持ちがありがたいですね。


 あのころは、シャコもたくさん獲れました。会社の人に食べてもらうからちょっと持って帰ってきて!と父に頼んだことがありました。よっしゃ! と父がシャコを持ってきてくれました。
 なんと! コンテナにいっぱい! 

 ワタリガニは相変らず高価なものでなかなか食べられません。あのころはタダ同然だったシャコは、いまや高級食材。簡単には口に入らなくなってしまいました。

 shako

 父の世代の漁師さんはほとんど他界し、現在漁師さんはたぶん4~5軒になってしまっています。

 寒い季節になると必ず、あの時お父さんがシャコをコンテナいっぱい持ってきてくれたよなあ・・・と思い出されます。

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《どうにかなる!》で いろんな坂道を歩いてきました
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