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母と電話

 いつもわたしと繋がっていたかったのかなあ。電話で繋がる、用事で繋がる、顔を見て繋がる・・・認知が進んで日に何度も電話がかかるようになって、実家に行くともう用はない。私の顔を見さえすれば母は満足したのでした。

 元気なころから、母の電話の応対には驚かされました。

 こちらから母にかけると、受話器を取り上げるや、
『なんない?』
 もしもし、○○です、の前置きなしで、『なんない?』。どんな用件でしょうか?という意味なのですが、これには閉口しました。
 母に電話するのはわたししかいない! 母はそう思っていたのでしょうか?
 誰から電話がかかるかもしれないんだから、それはやめなさいと何度も注意しましたが、母の『なんない?』は変わりませんでした。

 反対に、母からうちに電話がかかってきた場合。母からの電話とはわかりませんから、受話器を取って、もしもし・・・とこちらが言うより先に、
『ありゃあのぉ・・・』
 母です。
『あんたなぁ・・・誰が電話に出るかわからんのじゃから、こっちがもしもし言うてから用事を言うて!』
と何度注意したか知れません。

 うちの電話番号がわからなくなったころ、似た番号の家にも母は間違い電話をかけていたようです。たまたま、近所の人の知り合いだったらしく、話を合わせてくれていたみたいでした。

 まともに電話が掛けられなくなると、生活支援センターと繋がっている緊急ボタンを何度か押して、わたしを呼んでいました。

 老人ホームに入所してからも、やたらにわたしを呼び、わたしがすぐに行かないと機嫌の悪い母でした。そういう時は、寮母さんがわたしに電話をかけるマネをして他の寮母さんにかけ、母と電話で話させるようにしていました。寮母さんから、どうやったら娘だと信じてくれる?と聞かれたときには、
『思いっきり方言でしゃべったって!』
と言いました。そうやってわたし(実は寮母さんなのですが)と話すことで母は穏やかになれたのでした。

 思えば思うほど、母は寂しかったのですね。

 
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《どうにかなる!》で いろんな坂道を歩いてきました
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