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食事介助

 母は嚥下が悪くなり、口をあけなくなりました。娘が食べさせてあげれば口を開けてくれるかも?と言うことで、お昼ごはんは私が毎日通いました。

 今日のメニューは、『鶏南蛮そば』『ししゃも』『キウイと桃の缶詰』『お粥』でした。母はミンチ食なのですが、麺類の時には、麺を切ってもらって食べさせます。母のトレーを見たとき、『とろろそば』かと思いました。そばの上盛りがとろろ状態でした。ししゃもも果物もそばも、全部がうぐいす色でした。元気な人のトレーを見に行ってはじめて、鶏南蛮だとわかったくらいです。せめて、ミンチ食の上盛りを具別にミキサーにかけてくれるとうれしいのに、と思いました。

 母が常食を食べているときには、ミンチ食を作っていても味がどうなのか、食べる人の気持ちはどうなのかとか、さほど気にならなかったのですが、いざ自分の母がミンチ食になったときにはさすがに味見をしました。血って汚いですね。

 母は、嚥下がむずかしくなっているので、そばを口に持っていってもなかなかじょうずにすすれません。少しずつ、少しずつ食べさせました。続けて食べさせると、母は怒ります。
「ししゃも、食べてみる?」
と、問いかけながら口に運びます。ししゃもだけだと顔をしかめるので、お粥さんと混ぜて食べさせると、食べてくれました。キウイは酸っぱかったのか、怒りました。持っていったみかんのゼリーはよく食べました。
 そばを半分ほど食べた所で、口を開けなくなりました。
「もう、食べんのん? ごっそぅ?」
と聞くと、
「ごっそぅ、おまえが持って帰んない」
と言いました。
「お粥さん、もうちょっと食べる?」
と聞くと、
「おまえが持って帰んない」
と繰り返します。

 母は、床ずれができた時同じ姿勢で何日もいたため、首が右に傾いてしまっています。必然的によだれが出やすくなり、唇が荒れて傷になっていました。先日食事介助したときにも気になっていたのですが、母のブラウスはよだれでぱりぱりになっていました。そして今日もあの日と同じブラウスでした。わたしは母の部屋に行って、ブラウスを持ってきて着替えさせました。そばを寮母さんが、
「すみません」
と言って通り過ぎました。

 わたしが仕事をしているときには、11時過ぎると食堂へ母を連れてきて、私の姿が見えるカウンター近くに母の車椅子を固定します。こうしていると、1時間ほどは母の見守りをしなくて済むので、寮母さんの手が空くわけです。その辺は寮母さんもわかっていて、
「ごめんねえ、タエ子さんを当てにしちゃあいけんのんじゃけど、お母さんの機嫌がええんよ」
 退屈だとか、同じ姿勢が苦痛だとか、そういう感情を表さなくなった母にしてみれば、私の姿が見えさえすれば幸せなんだろうなと思います。

 母の食事介助も、寮母さんがすればコツを知っているので、私が食べさせるよりは量も多いように思います。母は嫌がって、あ-あ-言っていますが。
 私が食べさせれば、時間に制約がない分ゆっくり食べさせられます。

 親孝行と思ってしていますが、私を待ってくれているのは、母なのでしょうか、それとも寮母さんなのでしょうか?
img025s.jpg

 珍しい母とのツーショット。この写真を棺に入れてあげたかった。でも、そっくり(笑)
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《どうにかなる!》で いろんな坂道を歩いてきました
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